アーカイブ: 5月 2015

飛騨の味~味覚障害とは~

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みなさん、こんにちは。
世界遺産ブーム、相変わらず続いていますね。
私も3月に飛騨高山・白川郷へ観光に行って来ました。
東京からだと、新幹線と特急電車、さらにバスを乗り継いで片道なんと約6時間!

それはそれは山深い雪の中に、ひっそりと佇む合掌造りの家々。
歴史と文化と古人の知恵を体感して来ました。
一泊二日の強行軍でしたので、高山ラーメン・飛騨牛コロッケ・飛騨牛ステーキを堪能するのが精一杯でしたが、とっても美味しくて幸せでした!
そんな美味しいものを味わうには「味覚」が大切ですよね。
今日は味覚障害のお話です。

【味覚障害とは】

味覚の感度が低下したり消失したりする疾患です。
味覚とは、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味を言います。
また、口の中に何もないのに、塩味や苦味などを感じる症状もあります。
自覚のない方も含めると、数十万人の患者がいると言われています。

【原因】

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1. 薬剤の副作用によるもの
利尿剤 降圧剤 抗パーキンソン薬 抗うつ剤
精神安定剤・睡眠薬 鎮痛剤 抗がん剤
肝疾患治療剤 抗アレルギー剤 抗甲状腺剤
痛風治療薬 抗生物質 抗てんかん剤 高脂血症剤

2. 亜鉛欠乏症

3. 心因性(うつ病、ストレス)

4. 全身疾患(貧血、消化器疾患、糖尿病、肝・腎不全、甲状腺疾患)

5. 口腔粘膜病変(舌炎、シェーグレン症候群、口腔乾燥症など)

6. 神経障害(顔面神経麻痺、聴神経腫瘍、脳梗塞、脳出血、頭部外傷など)

7. 頭頸部ガンの放射線療法後の味蕾と唾液腺障害

8. 特発性(原因不明)

【検査方法】

1. 血液検査、尿検査、肝機能検査、腎機能検査、血糖値、亜鉛・銅・鉄分測定

2. 味覚測定
① 電気味覚検査…舌に金属の棒を接触させ微少電流を流して測定
② 濾紙ディスク法…一定濃度の五味(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味)の液体をしみこませた紙を舌にのせて判定

【治療】

1. 亜鉛、ビタミン剤、漢方薬の服用

2. 原疾患の治療、口腔内清掃

3. 薬剤性の場合は原因薬剤の減量や中止   

 

***神経障害疾患は、症状があらわれてからなるべく早く治療を開始したほうが予後がいいとされています。
味覚障害自体はそれほど日常生活に困らない症状ですが、食事を美味しく感じられないのはストレスになりますし、全身疾患が隠れている可能性もあります。
ご飯が美味しくないと感じられたり、家族に味の濃さについて指摘された方は、なるべく早く耳鼻科、内科、歯科・口腔外科を受診してください。***

歯科医師 富永克子

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