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コロナ禍での安全な歯科医療
~「クラスB」滅菌システム~

皆さま、こんにちは。
歯科衛生士の柏井伸子と申します。
私はインプラント治療を中心に、お口の中と外の感染管理をテーマに研究しています。
お口の中の感染管理では、インプラント周囲炎という、インプラントを支えている骨や歯ぐきへの感染による炎症の原因やその予防方法がテーマとしています。

また、お口の外の感染管理では、環境設定や使用後の器具器材の適切な滅菌について追求しております。
今回は、歯科治療で使用する器材を、いかに安全な状態で準備するかという点について皆さまへお伝えします。

昨年12月に中国・武漢で発生した呼吸器系感染症であるCOVID-19(CORONA Virus Infected Disease)の原因は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)という微生物の仲間のなかでも最も小さなウイルスの1つであることはご存知の通りです。

テレビドラマの中で、「DNA鑑定」という言葉を耳にされることがあるかと思います。DNA(deoxyribonucleic acid)はデオキシリボ核酸という遺伝情報がつまった物質です。
ウイルスも分裂・増殖するため遺伝情報が必要ですが、その遺伝情報を格納している物質は、DNA以外にもRNA(ribonucleic acid)リボ核酸があり、今回の新型コロナウイルスはこのRNAの外側に「カプシド」というタンパク質の層の外側を「エンベロープ」という脂質の膜が取り巻いています。
厄介なことに、エンベロープには「スパイク」と呼ばれる蛋白質でできた棘のようなものが飛び出しており、この棘が私たちの粘膜に引っかかり細胞に侵入します。
医療現場ではウイルスだけでなく、食中毒を引き起こす大腸菌や傷口を化膿させる緑膿菌などの細菌類にも対応しなければなりません。

では、どうすればこれらの病原性を有する微生物たちから私たちの身体を守ることができるのでしょうか?
最近では日常的に「消毒」という言葉を使うようになりました。
アルコールを手に擦り込むことで消毒ができるのは、アルコールには蛋白質を凝固・変性させる効果があり、微生物の活性を失わせて分裂・増殖できなくすることが可能となるからです。
しかし残念ながら「消毒」では、私たちに害を及ぼす微生物「にのみ」有効で、全ての微生物を殺滅するためには「滅菌」をしなければなりません。

つまり、「消毒」よりも「滅菌」のほうがレベルの高い処理であり、患者さんたちの安全性確保のためには、より高いレベルでの対応が求められます。

歯科医院における滅菌では、蒸気を活用した高圧蒸気滅菌法の原理に基づく滅菌器を用いています。
ひとくくりで滅菌器といっても、欧州の基準では”B”・”N”・”S”と、性能によりレベルが分かれており、それぞれ対象となるものが違います。

その中でもクラスB(Big Sterilization)と呼ばれる滅菌器は、大学病院等で用いられる大型滅菌器と同じ機能を搭載した卓上の滅菌器を示し、滅菌器の中の空気を外に追い出し、真空状態を作り出して蒸気を浸透させます。
A・B・Cというランク付けがあるのではありません。
クラスB滅菌器では、内部を134℃で2気圧という日常生活の環境とはかけ離れた状態にし、微生物のカラダを構成している蛋白質を熱で固め、分裂・増殖する能力を失わせる「不活性化」を行います。
ゆで卵や目玉焼きを作る時は、卵に熱を加えることにより卵を構成している蛋白質が熱変性するわけですが、滅菌器の中でも同じことを短時間で確実に実行するようにプログラムされています。

当院ではこのクラスB滅菌器を採用しており、外側はもちろん、内側の隅々までも安全なレベルに滅菌した医療用具を使用して治療させていただいております。
これからも質の高い滅菌により作り出される安全な歯科治療のために、スタッフが一丸となって対応を続けてまいります。

歯科衛生士
柏井伸子

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